心教養学科

心の教養®︎第2回|医療従事者が「今の仕事以外できない」と感じる理由

2026.10.15

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人を支える力があるのに、自分の人生の選択肢を狭めていませんか?

「今の仕事を続けていくことに、少し不安がある」
「ほかの仕事にも興味があるけれど、自分にできることが分からない」
「転職や副業を考えているのに、なかなか一歩を踏み出せない」

日本心理美容カウンセリングアカデミーには、医療従事者や教育関係者など、人を支える仕事に携わる方が多く学びに来られます。

その中で耳にするのが、こうした働き方や将来への悩みです。
もちろん、すべての医療従事者の方に当てはまるわけではありません。
今回は、実際にアカデミーに寄せられる相談をもとに、今の働き方に迷いを感じている方へ向けてお話しします。

1.「ほかの仕事もしてみたい」と思っても、動けない3つの理由

医療従事者の方から、今の仕事とは違う働き方を考えているものの、なかなか行動に移せないというお話を伺うことがあります。
その背景には、大きく分けて3つの気持ちが見られます。

    ① 今の収入や生活の安定を手放すのが怖い
    「ほかの仕事に興味はあるけれど、今より収入が下がるのは困る」
    「慣れた職場を離れて、また一から仕事を覚えるのは大変そう」
    「今の働き方にも不満はあるけれど、条件を考えると辞められない」
    収入や生活の安定は、人生を考えるうえで大切な要素です。

    だからこそ、不安を感じること自体は決して悪いことではありません。
    ただし、ここで考えてみたいのは、「不安があること」と「自分には選択肢がないこと」は、同じではないということです。 今すぐ仕事を辞める必要はありません。
    今の仕事を続けながら新しい知識を学ぶ、副業について調べる、将来に向けて少しずつ準備する。
    今の生活を守りながら、未来の選択肢を増やす方法もあります。
    大切なのは、不安を理由に可能性を閉じるのではなく、不安がある自分を理解したうえで、できることを考えることです。

    ② 今の仕事が好きだからこそ、離れられない
    「大変だけれど、患者さんと関わる仕事が好き」
    「人の役に立てることにやりがいを感じる」
    「医療の仕事そのものを嫌いになったわけではない」
    こうした気持ちがある方もいらっしゃいます。

    仕事への誇りや、人を支えることへの喜びは、大切にしてほしいものです。
    働き方に不安があるからといって、必ずしも今の仕事を辞めなければならないわけではありません。
    今の仕事を続けながら、別の専門性を身につけることもできます。
    これまで培ってきた経験を生かして、新しい役割に挑戦することもできるでしょう。
    例えば、人を支える経験を生かし、後輩の育成やコミュニケーション支援、カウンセリングなどの分野について学ぶことも、将来を考える選択肢の一つです。

    大切なのは、「続けるか、辞めるか」の二択だけで考えないこと。
    好きな仕事を大切にすることと、自分の未来に備えることは、両立できるのです。

    ③ 「自分には、この仕事しかできない」と思っている
    そして、もう一つ見逃せないのが、この気持ちです。
    「医療の仕事以外、私には何もできない」
    「今まで医療の仕事しかしてこなかったから、ほかの仕事は無理だと思う」
    「資格がなければ、自分には価値がない」
    こうした思いが強くなると、本当は興味があることがあっても、自分にはできないと考え、挑戦する前に諦めてしまうことがあります。

    しかし、医療の現場で培われる力は、医療の仕事だけでしか使えないものでしょうか。
    相手の状態を観察する力。
    相手の気持ちをくみ取る力。
    状況を判断し、優先順位を考える力。
    周囲と連携し、責任を持って物事を進める力。
    これらは、さまざまな仕事で生かせる可能性のある力です。

    もちろん、新しい仕事には、その分野で必要な知識や技術を学ぶことも必要です。
    けれども、これまで身につけてきた力まで、ゼロになるわけではありません。
    「今まで何をしてきたか」だけでなく、「そこで何を身につけてきたか」。
    この視点を持つことで、自分の可能性の見え方は変わっていきます。

    2.なぜ、自分の可能性を狭めてしまうのか?

    ここで、心の教養®︎の視点から考えてみましょう。
    私たちは、目の前の出来事をそのまま受け取っているようでいて、実際には、自分の経験や価値観、これまで身につけてきた考え方を通して物事を判断しています。

    例えば、転職を考えたとき。
    ある人は「新しい仕事を学べる機会がある」と考えます。
    一方で、別の人は「失敗したらどうしよう」「自分にはできないかもしれない」と考えます。

    同じ状況であっても、その受け止め方によって、次に取る行動は変わってくるのです。
    ここで大切なのは、どちらが正しいかを決めることではありません。
    不安を感じることにも、慎重に考えることにも、それぞれ理由があります。

    ただ、自分の考え方が唯一の答えだと思い込んでしまうと、ほかの可能性に気づきにくくなることがあります。
    例えば、
    「資格がないから、私にはできない」
    という考えが浮かんだとき。

    本当に資格が必要な仕事なのか。
    これまでの経験を生かせる部分はないのか。
    必要な知識を、これから学ぶことはできないのか。
    こうして問い直すことで、見えてくる選択肢があります。

    心の教養®︎で大切にしたいのは、自分の考えを否定することではなく、自分の考え方に気づき、別の見方や選択肢を持てるようになることです。
    自分の思考の傾向を知ることは、自分を責めるためではありません。
    自分の可能性を、自分自身で守り、広げていくためなのです。

    3.人を支える力を、自分の人生にも生かす
    医療従事者の方々が日々の仕事で発揮している力には、本当に大きな価値があります。
    相手の小さな変化に気づくこと。
    相手の立場を考えること。
    困難な状況でも、必要な対応を考えること。
    周囲と協力しながら、目の前の人を支えること。

    そのような力を日々発揮している一方で、自分自身のことになると、気持ちを後回しにしてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

    「自分が我慢すればいい」
    「周りに迷惑をかけるわけにはいかない」
    「まだ頑張れるから、大丈夫」
    こうした考え方が、いつも悪いわけではありません。

    責任感や思いやりがあるからこそ、そう考える場面もあるでしょう。
    ただし、それが当たり前になり、自分の気持ちや限界に気づけなくなってしまうと、自分にとって本当に必要な選択が見えにくくなることがあります。

    人を支えることと、自分を大切にすること。
    この二つは、対立するものではありません。


    自分の気持ちを理解すること。
    自分にとって大切なものを知ること。
    自分の人生に必要な選択を考えること。
    それらも、自分自身を支えるために必要な力です。
    誰かのために頑張れる自分だからこそ、自分の人生にも目を向けてほしいと思います。

    4.これからの時代、自分の可能性を広げるために必要なこと

    働き方が多様化し、AIをはじめとする技術も進化する今、将来について考える機会が増えた方もいらっしゃるでしょう。
    どの仕事が安定しているのか。
    これから需要が高まるのは、どのような仕事なのか。
    今の資格や経験を、どう生かしていけばいいのか。
    こうした情報を集めることは大切です。

    一方で、情報を集めるだけでは、自分に合った選択ができるとは限りません。
    なぜなら、自分が何を大切にして生きたいのかが分からなければ、どれだけ選択肢が増えても、何を選べばよいのか迷ってしまうからです。

    例えば、収入を増やしたいのか。
    時間に余裕を持ちたいのか。
    専門性を深めたいのか。
    人を支える仕事を続けたいのか。
    自分の経験を生かして、新しい仕事をつくりたいのか。

    大切にしたいものによって、選ぶべき働き方は変わります。

    だからこそ、これからの人生を考えるときには、外側の情報だけでなく、自分の内側を理解することも欠かせません。
    そして、今の仕事で培ってきた経験を振り返り、必要な知識やスキルを身につけていくこと。
    その積み重ねが、自分の可能性を広げることにつながります。

    日本心理美容カウンセリングアカデミーでは、心の学びを通して、自分自身への理解を深め、人を支える力を育てることを大切にしています。

    カウンセリングやコミュニケーション、心の仕組みを学ぶことは、自分自身の人生を見つめ直すきっかけにもなります。
    また、学んだことを仕事に生かしたり、人を支える専門性を育てたりする道もあります。

    大切なのは、資格を取ることだけを目的にするのではなく、学びを通して、自分に何ができるのか、どんな人生を歩みたいのかを考え、行動につなげていくことです。

    5.今日からできる「自分の本当の気持ち」を知るワーク

    最後に、今の働き方や将来について迷っている方に、今日からできる小さなワークをご紹介します。
    難しいことをする必要はありません。
    少しだけ立ち止まり、自分の気持ちに目を向けてみてください。

    STEP 1|「本当はどうしたい?」と自分に問いかける
    まずは、今の状況や周囲の意見をいったん横に置いて、次の質問に答えてみましょう。
    もし収入や時間、周囲の目を気にしなくていいとしたら、どんな仕事をしてみたい?
    どんな働き方をしているとき、自分らしくいられる?
    仕事を通して、どんな人を支えたい?
    今の仕事で、これからも大切にしたいことは何?
    反対に、これからは手放したいと思っていることは何?
    すぐに答えが出なくても大丈夫です。
    大切なのは、正しい答えを出すことではなく、自分の気持ちを知ろうとすることです。

    STEP 2|自分の気持ちと、不安を分けて考える
    次に、自分が本当に望んでいることと、それを難しく感じさせている不安を分けてみましょう。
    例えば、
    本当の気持ち: もっと自由な働き方をしてみたい。
    不安: 収入が不安定になったら困る。
    この二つは、別々に存在していてもいいのです。
    自由な働き方を望む気持ちを、収入への不安があるからといって否定する必要はありません。
    反対に、不安を無視して無理に行動する必要もありません。
    自分の望みを認めたうえで、不安を小さくする方法を考えてみましょう。

    STEP 3|未来のために、今日できることを一つ決める
    最後に、理想の働き方に近づくために、今日できることを一つだけ決めます。
    例えば、
    自分の経験や得意なことを書き出す
    興味のある仕事について調べる
    必要なスキルや学びを調べる
    信頼できる人に、自分の考えを話してみる
    1日15分、自分のための学びの時間をつくる
    大きな決断をする必要はありません。
    自分の気持ちを知り、小さな行動を重ねていくことが、未来の選択肢を増やす第一歩になります。

    まとめ|自分の人生の可能性を、自分で決めつけない

    医療従事者として働いてきた経験も、これまで身につけてきた知識も、人を支えてきた時間も、決して無駄になるものではありません。

    そして、これからの人生で何を選ぶかは、今までの経験だけで決まるものでもありません。
    今の仕事を続けることも、新しい専門性を身につけることも、別の働き方に挑戦することも、一つの選択肢です。
    大切なのは、周囲の情報や不安だけで決めるのではなく、自分が何を大切にし、どんな人生を歩みたいのかを理解すること。

    人を支える仕事をしている方にこそ、自分自身の心にも目を向けてほしいと思います。

    自分の気持ちを知ること。
    自分の考え方の傾向を理解すること。
    自分に合った選択肢を見つけ、行動すること。

    それらは、自分自身を大切にしながら生きていくための、大切な力です。
    心の教養®︎は、自分の心を理解し、自分らしい人生を育てていくための学びです。

    誰かを支える力を、自分自身の人生にも生かしていく。
    そのために、まずは今日、自分の心の声に耳を傾けることから始めてみませんか。

    日本心理美容カウンセリングアカデミーでは、心の仕組みや人との関わり方を学び、自分自身の成長と、人を支える力を育てる学びをお届けしています。

    自分の可能性をもっと広げたい方、人を支えることを仕事に生かしたい方は、ぜひ心の教養®︎の学びに触れてみてください。

    あなたが自分自身を理解することが、これからの人生を考える新しいきっかけになるかもしれません。
    次回の「心の教養®︎第3回目」も、どうぞお楽しみに。
    *こちらの文章は創設者のこちらのブログから抜粋して作成しています。

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